なぜウィスキーが水になるのか



昔は、赤血球・白血球・酵素などの、いわゆる生体高分子化合物などの分離には、牛の膀胱膜や魚の浮き袋などが用いられていましたが、現在では、生体の持つ細胞膜に匹敵する人工の半透膜が開発され、産業や医療の分野で広く活用されています。
この逆浸透の機能を持つ、人工の半透膜を、逆浸透膜(メンブレン)といい、メンブレン特性を応用したのが逆浸透浄水器です。
逆浸透浄水器は、水道の水圧によって逆浸透を起こし、水道水をメンブレンに押しつけて、水の分子と微量のイオンだけを取り出します。
水道水中の不純物は、いかにその分子が小さくてもメンブレンにはじかれ、水の流れとともに「廃棄水」として器外に排出されてしまいます。
例えば、数百年もの間熟成されてきたウイスキー。このウイスキーでさえ、逆浸透すると、たちまちアルコール分と真水とに分離されます。
取り出された真水はアルコール分皆無で、そのまま飲料水として飲むことができます。
アルコール分のほうは凝縮され、不純物として器外に捨てられることになります。
浄水器で、本当にウイスキーが真水になるのか?と思われるでしょうが、簡単になってしまうのです。
ウイスキーだろうがウーロン茶だろうが、あるいは尿だろうが、逆浸透にかかれば、そのまま「飲める水」になります。
なぜ、そうした事が可能なのでしょうか。 実は、使われている「濾材」に、その秘密があります。
一般の濾過方式の浄水器に使用されているフィルターの孔径は0.1ミクロン(1万分の1ミリ)内外です。
それに対し逆浸透のメンブレン孔は、なんと0.0001ミクロン(1,000万分の1ミリ)。この想像を絶するミクロの攻防が、濾過と浸透との差となって表われています。0.0001ミクロンの孔――もちろん、肉眼では見えない世界です。
例えば、センベイなどを包むセロファン紙。 あのセロファン紙の表面に無数に空いている穴(もちろん、見えない)よりも、さらに小さいのです。湿気を防ぐために使われるセロファン紙よりも精緻な穴となればこれはもう、相手のシュートはどんな球でもことごとくキャッチしてしまう完璧なゴールキーパーといっていいでしょう。
つまり、塩素や雑菌をはじめ、濾過方式の浄水器では取りきれない発ガン性物質のトリハロメタンなど、水道水中のあらゆる有害物質が、逆浸透浄水器では、ほぼ完全に除去されるというわけです。


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∴ 一般ろ過浄水器との違い

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