浸透システムは、アメリカが発祥の地で、あらゆる環境問題に積極的に取り組んでいることから、水の問題に関しても早期から研究されてきました。
例えば、薬品の基準一つとっても、日本よりはるかにその薬品基準が厳しいのです。
アメリカは多民族が共存している国だけに、その根底に契約≠ェあります。
生活習慣が異なる民族、人種が暮らしていくためには、ルール作りが不可欠なのです。
日本人からすれば、「そこまで細かく、契約、契約という前に、お互いに人間同士なのだから話し合えばわかるだろう」と思いますが、アメリカではそうは考えません。
従って、万事に契約が常識になっています。
当然、商品の開発、販売も、環境を守るという観点から厳密なチェックがなされていますし、その商品が世に出て万が一、消費者から安全性や有効性の面でクレームがつくようなことがあれば、待ったなしで訴訟が開始されます。
「安全」と「有効」を保障しているのに契約違反だ、と消費者が訴え出るのです。
アメリカは、弁護士と医者がいなければ暮らしていけない、といわれるほどの社会のありようです。
無論、その是非を日本人的感覚で問うても意味がありません。
ただ、製品を開発・販売するアメリカの企業は、そうした社会風潮のなかで、否が応でも、慎重かつ完全にならざるを得ないのです。
事が起きても、「ごめんなさい」で済んでしまう日本の企業とは違うのです。