命を支える最も重要な要素『水』。人の体は体重の約60%以上が水です。また、体を形成している細胞組織や血液の85%は水であり、成人は一日に約2リットル〜2.5リットルの水分を尿や汗として対外に排出する一方、同じ量の水分を補給しながら生きているのです。
この事実から、水は生命体の根幹を支配していると考えるのが自然です。つまり、水は私たちの健康の源であり、生命を維持するのに欠かせない重要な要素なのです。
昔から「水療法」という言葉があるように、体に良い水は健康回復にも良い影響を与え、反対に体に調和しない水を摂取していると、病気になってもなかなか快復しないことも考えられます。
ひと口に『水』と言っても、このように私たち人間の生命維持に密接な関係があることを考えれば、水質に無関心ではいられません。
ところが、その尊い『水』が今、人間の手による自然環境の破懐から、どんどん汚染され続けているのです。
水道水を沸騰させると発ガン性物質であるトリハロメタンが滅少すると言われますが、水道水を沸かす時、100℃
に近くなるとトリハロメタンが急激に増加します。
これは、塩素と有機物との反応は温度が高いほど進みやすいからです。
ですから、お湯を沸かす時に沸騰してスグに火をとめるというやり方では、最もトリハロメタンの濃度を高くすることになります。濃度をほとんどゼロにするためには、最低でも20分間の煮沸が必要とされています。
最も危険なのは、水道水を電気保温ポットなど、高温で保温し続けることで、トリハロメタンを増殖させる結果になります。
そこで最近は各種の家庭用浄水器が普及していますが、これにもまだまだ問題点が多いようです。
全国の水道原水からは、発ガン性のあるものも含め400種以上の化学物質が検出されています。
これに対して、家庭用の浄水器は、ほとんど無力。
粗ゴミの処理と塩素の除去、つまり水のニオイは消すことができても、危険な物質の多くは除去できず、真に体に安全な水を得るまでには至っていません。